気まぐれ鉄道写真館☆南海電鉄汐見橋線放浪記☆

 猛暑も薄れる9月下旬、今まで全く頭の中になかったローカル線を訪問したくなった。その名も南海汐見橋線。大阪中心部を走っているにもかかわらずローカル線と呼ばれる理由は沿線風景にあった。難波に程近い汐見橋を起点とし、南海本線の岸里玉出を目指す小さな路線だ。その間を2両編成の列車が30分間隔に行き交う。車内には10人も乗客がいればよいほうだろう。正式には汐見橋駅は高野線の起点であるため、汐見橋線は高野線と名乗るべきであるが、高野線とは全く異なる運行形態のため汐見橋線と称されたようだ。



 ターミナル駅の面影を持つ汐見橋駅。天井壁面、煤のように汚れた状態はタイムスリップしたかのような錯覚にとらわれる。電灯がつけられていない状態も良い味が出ている。


 汐見橋駅の自動改札の真上に設置されている古びた観光案内マップ。良く見ると現存しない施設なども書かれている。昭和30年代のものをそのまま飾っているようだ。


 改札を通りホームへと足を運ぶと、2両編成の列車が待機している。乗客はいなかった。こんな寂しい駅ホーム、大阪市内中心部とは思えないほどだ。


 汐見橋駅から2両編成の列車に揺られ木津川駅で降りることにした。まずは駅から外に出てみることにする。駅前は何もなく、駐車場のような広場と、その奥には町工場が建っていた。


 元のホームへ戻りいろいろと見て周った。駅構内はそれなりに広く、小さなヤードのようなものがあったが、本線とは接続されていなかった。貨物駅の名残だろうか。


 木津川駅で数列車見送り乗降客の数を見ていたが、私が見た乗客でも1列車に一人いればよいほうだった。大都会の過疎地帯とはこんなものだろうか。


 ここが大阪市内とはどうやっても考え難い。汐見橋線が凄い路線だということを改めて痛感した。列車は行き交うけれど、乗降客は殆どいない。しかし心地よい空気が流れていた。


 今度は場所を西天下茶屋に移してみた。タイムスリップしたかのような駅本屋の中、まさしく時が止まったというのにはふさわしすぎる空間だ。


 駅本屋建物も物凄くモダンな建物だ。西天下茶屋駅は上下線の改札が別構造になっていて、こちらは岸里玉出方面の改札となる。


 それに対して汐見橋方面の駅本屋は簡単な造りの建物だ。この2者の対照さが面白い。右端は西天下茶屋の小さな商店街だ。下町の下町という言葉がぴったりなエリアだ。


 西天下茶屋駅周辺の商店街はアーケード状のものが多い。そしてその雰囲気が最高に素晴らしい。言葉に表せないほどに素晴らしい。本当に下町の下町といった感じ。いや〜久々に素晴らしいものを魅せてもらった感じがした。


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